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最近よく聞くオフショア開発とはなんでしょうか?どうやって善し悪しを見極めるべき?

on 20/09/07 7:30

最近よく耳にするオフショア開発。オフショア開発を利用すれば、質の高い作業を安い金額で進めることが可能です。そうすれば、単純に利益が増えるし、また、浮いた分を他のクオリティアップのリソースに回せますね。便利なオフショア開発とは何なのでしょうか。

オフショア開発=海外アウトソーシング

 

オフショア開発とは、一言で表せば、海外アウトソーシングです。人件費が安い国に開発業務を委託することで、大幅なコストダウンをすることが、オフショア開発の主な狙いです。

 

また、オフショア開発は開発業務にマッチした人材を探す時にも有効です。日本国内では中々マッチングしないスキルでも、海外を含めて探せばマッチする確率は大幅に上がります。

 

オフショア開発が今、注目されている理由

 

オフショア開発のポイントとしては、安かろう悪かろうではないというのがポイントです。技術力が低いので安いということではないのです。

 

オフショア開発についての歴史的背景

 

少し前までは、プログラム開発などのIT分野は一部の先進国のみが手掛けるものでした。理由はやはり、経済格差、技術格差の問題です。

 

経済的に潤っている国、貧しい国に分かれてしまうのは世の常ですが、IT関係などの、生まれたばかりの最先端テクノロジーは、本当に限られた国でしか使えませんでした。

 

最先端テクノロジーは技術力の高い国で開発され、発展します。なので当然、技術力の高い国ほど早期に、そして早く発展していきます。そして、後に続く人材の育成も、技術力が高い国から始められ、練度も高まっていきます。

 

しかし、最先端テクノロジーは、いつかは最先端では無くなります。大航海時代にコショウなどの調味料が、徐々に世界中に行き渡り、今では全国各地で普通に使われるようになったのと同じです。また、現代ではインターネット技術も発達しているので、そういった技術の伝達は昔よりも大幅に早くなっています。

 

加えて、プログラム開発は必要な機材も安価で済みます。日本やアメリカでは、パソコン一台と個人の住居だけで開発業務等のPCを利用した仕事を引き受けている「ノマドワーカー」が存在します。彼らノマドワーカーは、ノートPCを持って街角のカフェで仕事をしたりしています。

 

こうして個人で、しかも場所を選ばずに仕事ができるのがプログラム開発なのです。プログラム開発を含め、PCを使う仕事の多くは、商品を製造するために使う大型の重機や製造機も、在庫を補完するための大型の倉庫も要りません。

 

システムを作るためのパソコンやソフト、インターネット、Wifi等の通信手段があればいいのです。過去の業務内容を保存する容量が足りなくなった場合にも、ハードディスクを一つ買うだけで、また莫大な情報量を保存することが可能となります。いえ、クラウドコンピューティングが発達してきた現在では、クラウドストレージの容量を増やすだけで、ハードディスクを置くスペースも確保しなくていいでしょう。

 

パソコンやオフィス用品、そしてインターネット環境と十分な発電手段があれば、世界中のどこでもプログラム開発をラーニング、そして実行できる世の中なのです。

 

オフショア開発が割安になる理由

 

上記の理由で、パソコンやオフィス用品、そしてインターネット環境と十分な発電手段があれば、開発環境はゼロからでも整えられることが分かりました。

 

そして、更に考えてみると、オフショア開発がどうしてコストを抑えられるかが見えてきます。

プログラム開発は、他の業種に比べて比較的スタートアップに必要な投資が少ないということは前述のとおりですが、インターネットの発達により、IT関連の情報やリソースが、安価、もしくは無料で手に入れやすいというのも、オフショア開発には関係があります。

 

機材だけ揃えても、プログラム開発にはまだ不十分です。開発に適したソフトウェアは日々アップデートされていきますし、プログラム開発をする人材も育成しなくてはなりません。

 

しかし、こういったことは、機材を揃えるよりも更に容易な場合が多々あります。インターネットでは、無料で色々なプログラム技術の資料や情報が手に入ります。また、イーラーニングを使うことで、国外に移動して教育を受ける必要が無くなっています。インターネットが繋がっている所ならば、教育に必要な費用や移動時間は大幅に少なくなっているのです。

 

そして、プログラム開発に必要なソフトウェアも、無料、または安価に手に入れることができます。ファイル転送ソフトのFFFTPや、使いやすいテキストエディタのTeraPad等、開発に必要なソフトの中でも、無料かつ高品質のソフトが多数、出回っています。

 

事務に必要不可欠なソフトである、ワープロソフトや表計算ソフトも、openoffice等の無料のものが出回っていますし、Microsoft Office オンラインを使うと無料で使用できたりもします。

 

そのため、発展しはじめの国でも、プログラム開発技術は急速に進化を遂げられるのです。

 

さて、少し話は変わりますが、国によって経済格差が存在します。経済格差が存在するならば、人件費の格差も存在します。これと前述のプログラム開発技術の急発展をりようすることで、オフショア開発が成り立っています。

 

オフショア開発とは、国によって違う人件費の差を利用することで、より人件費の安い国に委託し、開発コストを減らすという開発手法です。

 

とはいえ、人件費は常に変動しています。製造の分野では、人件費は、外国が日本に追いつく傾向にある為、今はあまり費用は抑えられないようです。

 

オフショア開発もそれと同じで、人件費の差が埋まれば成り立たなくなります。

 

しかし、今現在では、まだまだ人件費の差は埋まりそうにありません。人件費は、その国の技術力が高くなるにつれて上がる傾向にありますが、急速に発展していく技術に追いつかない。という現象も多々見受けられるのです。

 

今は、急速に発達するプログラム開発に、人件費の高騰が追い付かない。そういった現象が発生する時期です。そのため、オフショア開発は最大限に効果を発揮しています。

 

オフショア開発に必要なスキル

海外にアウトソーシングする。と一言で言っても、それをするのにも、プログラム開発とは別方向の技術が必要です。必要な技術は大きく分けて2つ。一つは外国語コミュニケーションの能力。もう一つは、出来るだけ安定して人件費の安い国を見つける、国際経済を読み取る能力です。

 

オフショア開発を統括するブリッジSE

 

ブリッジSEとは、オフショア開発に対応したスキルを備えているSEです。具体的には外国の取引先との橋渡しをする役割を担当します。

 

更に、普通のSEと違う部分としては、プロジェクトマネジメントの能力を求められる点でしょうか。

 

SE(システムエンジニア)の定義

 

通常のSEの定義は、作業内容は顧客との折衝からソフトウェアやシステムの設計をする部分を担当します。ウォーターフォール型に則って考えるならば、要求定義フェイズから詳細設計フェイズの業務ですね。

 

定義上、または辞書的にはそうなのですが、システムエンジニアという単語の便利さから、本来の意味より、かなり広範囲を表現する時に使われがちです。IT技術者の中で、プログラマよりも上の役職の人達は、全てSEと呼ばれる可能性があるでしょう。

 

理由としては、ITが新興の職業だということと、そもそものIT系の役割分担が複雑だということが挙げられます。ITに詳しくない人が、ITの詳細な役割分担を聞いて理解するのは難しいのです。

 

そのため、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーという表現は、誤解を招く元になります。大して、システムエンジニアと言うと、単語としては、大体の人が「IT系の技術者なんだな」という印象で受け取ってくれます。なので、便宜上、SE、システムエンジニアと呼ばれる職業は「プログラマより上のIT系職業」を示す単語として使われることがあるのです。

 

ブリッジSEの「SE」も、それに近い形で使われているものの一つで、SEというよりは、プロジェクトリーダーや、プロジェクトマネージャーに必要な技能を持ち合わせています。

 

ブリッジSEに必要なスキル

Hand with marker writing the word Culture

 

では、ブリッジSEに必要なスキルとは何でしょうか。海外にアウトソーシングするオフショア開発の橋渡し役を担当するのですから、ビジネス外国語が読み書き、話せたり、外国の文化に精通していないといけません。

 

そして、外国語言語能力や外国文化の知識が必要な部分は、SEとしての業務外にも及びます。なので、要求定義を汲み取り計画を立てたり、トラブル対応やプロジェクトの進捗管理を行う必要も出てきます。なので、SEというよりはプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしての業務に近い形になります。

 

つまり、ブリッジSEに必要なスキルは、国外でのコミュニケーション能力と、プロジェクトをマネージメントできる能力。そして、本来のSEとしてソフトウェア設計をする技術力ということですね。かなりオールマイティーなスキルを持つ役割ですね。

 

オフショア開発に必要なスキル。その約半分は、ブリッジSEに必要なスキルでした。ではもう半分は何でしょうか。もう半分は、オフショア開発に向いている国。つまり、出来るだけ安定して人件費の安い国を見つける、国際経済を読み取る能力です。

 

オフショア開発コンサルティング

 

言うなれば、オフショア開発のコンサルティングをする人。オフショア開発コンサルタントでしょうか。世界情勢がダイナミックに変わる中で、現在、そして近い将来まで安定して人件費の安い国を探し出すこと。更に、その中で、開発の規模や、開発するシステムやソフトウェアにマッチしたスキルを持っているアウトソーシング先を見つけるとなると、やはりこういった業務にも専用のコンサルタントが必要となってきます。

 

オフショア開発コンサルタントに必要なスキル

 

オフショア開発コンサルタントをする上で必要なスキル。まずは世界情勢に精通していることです。どういった国が、現在の人件費が安いのか。また、人件費が安くても、十分なクオリティを確保して開発を出来るか。そして、治安が良く、安定して技術力を供給できるのか。そういったことを見極める必要があります。

 

単純な費用や技術力は、人件費の相場とITスコアで見ることができ、コンサルタントのような専門的な知識はあまり必要無いでしょう。しかし、オフショア開発に向いているかどうかを見極めるにはそれだけでは不十分です。

 

例えば、インドには優秀な人材が多く、人件費も安めですが、インフラ整備の面で不安があります。送電ロスや停電によって、開発が遅延したり、インターネットでのやり取りが困難になる場合が想定されます。

 

タイでは政治的対立が頻発しているため、政情が不安定になっています。なので、治安が不安定になっていて、現地の開発スタッフがトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

また、ブリッジSEの言語能力や、開発言語のスキル。SEとしての業務経験等、ブリッジSEのスキルと、現地スタッフとのスキルのマッチングも気になる所です。

 

こういった、様々な国際情勢が絡んでくるので、オフショア開発コンサルタントのIT分野、国際情勢の両面での、豊富な知識が頼りになるのです。

弊社では1案件につき最低でも0.5人月の日本人プロジェクトマネージャー, 0.5人月の日本人、もしくは外国人ブリッジエンジニアが業務を円滑に遂行するためにお客様をサポートいたします。

コミュニケーションは様々なチャットツールでいつでも可能です。

 

濱口 雄太
Posted by 濱口 雄太

NADJAの代表 HubSpotを愛してやまないマーケター。 ブリッジSEとして開発の上流工程も担当。

Topics: エンジニア